【福岡お笑い芸人インタビュー#2】“髪モノマネ”で世界が熱狂!『ブリテンズ・ゴッド・タレント』でゴールデンブザー獲得!ノボせもんなべさん
こんにちは!お笑い大好き、TNCアナウンサーの五十嵐悠香です!私の記事ではお笑い芸人の皆さんに話を聞き、その魅力をご紹介します。2回目となる今回は、記憶にも新しい『ブリテンズ・ゴッド・タレント』に出演し話題となったノボせもんなべさんです!

TikTok投稿動画が『6,900万回再生』の大バズり!世界中から愛された「髪モノマネ」
Q. 『ブリテンズ・ゴッド・タレント(BGT)』出演のきっかけは何だったのでしょうか?
もともとTikTokで、“髪でモノマネをするネタ”の動画を投稿していたんです。ある日、その中の1本がバズりまして、なんと6,900万回再生を記録したんですよ。もうスマホの通知が止まらなくなって、「これ、爆発するんじゃないか?」って本気で思いました(笑)。

―6,900万回再生!? すごすぎます…!
ありがとうございます(笑)。TikTokって、視聴者の属性データが見られるんですが、誰が一番見てるのかを調べてみたら…なんと“メキシコシティに住む18歳から23歳の女性”が圧倒的に多かったんです。日本人はほとんどいなくて、「あれ?これ海外向けのネタだったのかも?」って、そこで初めて気づきました。
―まさかの“海外人気”だったと!
はい。ちょうどその頃、とにかく明るい安村さんが『BGT』に出演されているというニュースを目にして、「これだ!」と思って。自分でBGTの公式ホームページから応募したんです。それがきっかけですね。
―すごい行動力…!そこから出演までは、どんな流れだったんですか?
まずはネタ動画の提出でした。僕の場合は“髪モノマネ”といって、いろんな髪を使ってモノマネする動画を送ったら、なんと次の日にはすぐに「面白いね!」と連絡が来て。「他にはどんなネタがあるの?」「どんなモノマネができるの?」と質問がきて…英語が全然話せなかったので、翻訳機を駆使しながらやり取りしました。

「スヌーピー」の髪モノマネを披露するノボせもんなべさん
―それは大変でしたね!
そうなんです。でも、向こうのスタッフさんもすごく乗り気で、「一度Zoomで話を聞かせて」と言われて。そこで福岡で歌手活動している、英語がペラペラの友達・アレックスを呼んで、何度も打ち合わせしました。ネタ動画も何度も練り直して送りましたね。そうしたら、ある日届いたんですよ。イギリスの国旗がドーンと載ったメールで、“Congratulations!今年は君が世界に知られる年になるかもしれないよ”って。いやもう、粋な演出にやられましたね。
―その時の喜びはひとしおだったでしょうね…!
本当に。やり取りに1か月近くかかりましたが、そのメールで正式に出演が決定しました。
Q. 本番当日はどんなスケジュールだったんですか?
朝9時半に会場入りしたんですが、夕方からのショーなのにお客さんがもうとんでもない行列で。「こんなに人気なのか!」と驚きましたし、おしゃれなイギリスの街並みとドデカいホールに、緊張感が一気に高まりました。
僕の出番は夜9時半。でも、当日になっても「何番目か」は最後まで教えてくれないんですよ。ショーの盛り上がりによって順番が変わるからだそうで、気持ちの持っていき方がわからなくて(笑)。結局、12時間待ちでした。
くたびれて緊張すら薄れてきた頃に「次だよ!」って急に言われ、いきなり袖に呼ばれました(笑)。

―そんな直前に知らされるんですね…!その後は?
僕の前の出場者が、韓国のテコンドー世界チャンピオンの30人ぐらいの団体で、しかもまさかのゴールデンブザーを獲得していたんです。めちゃくちゃ派手な演技の直後に、僕の「髪だけの地味なネタ」(笑)。緊張しないわけないですよね。しかも「紙吹雪片付けるから30分待って」と言われ、また直前で待ち時間発生(笑)。
裏で会場を見ていると、客席は2000人パンパンで、掃除スタッフがボン・ジョヴィさんの歌を口ずさみながら踊っていて…「とんでもないアウェーに来てしまった」と思いました(笑)。
―さらに緊張しますね…。
でもそこで、パラシュート部隊の斎藤優さんからビデオメッセージが届いて。「なべちゃん、面白いから楽しんでこい、出し切ってこい」ってシンプルなメッセージをもらって、吹っ切れたんです。「ここまで来たんだから楽しもう!」って。
Q. 斎藤さんの存在は大きかったですね。
ほんとに。自分で応募して出ているから、全部自腹でかかるんです。通訳のアレックスも連れて行ったので、合計で約80万円かかりました。それを斎藤さんが「俺が貸してやるから、売れて返せよ」と言ってくれて。
Q. いよいよ本番、ステージの様子は?
ステージ自体は10分弱くらいだったと思います。いざステージに立つと、客席の雰囲気がすごく温かくて、「イエーイ!」って自分もノリノリになりましたね。
―手ごたえは感じていたんですか?
そうですね、3つ目ぐらいのネタのイギリス発祥「ひつじのショーン」ですかね。スヌーピーみたいな耳にして、頭にシェービングクリームをのせるネタなんですが、その時に会場の盛り上がりがドカンと上がって、審査員も「うわーっ!」って声をあげてくれて。「これ、いいぞいいぞ!」って、手ごたえを感じました。
ゴールデンブザーをもらえるなんて夢にも思っていませんでしたが、みんなから「いいね!」って声が飛んでくるくらいの手応えはありましたね。
―なるほど! それで、決め手になったのは…?
やっぱり最後にやった、サイモンさんの胸毛のネタです。あれが一番盛り上がりのピークでした。客席の熱気が最高潮になって、「これはやったぞ!」という感触はありました。でも…それでも正直、ゴールデンブザーを押されるなんて思ってなかったんです(笑)。
Q. ゴールデンブザーを押された瞬間は?
しびれましたね。芸歴15年で、コンビ解散も経験して、「
お笑いのネタでスタンディングオベーションって、

「クロミ」の髪モノマネを披露するノボせもんなべさん
Q. 出演後の反響は?
福岡のテレビ局のレギュラーが増えたり、
ちなみにトルコからは「植毛のモニターになってくれませんか」
お笑いを始めた幼少期~コンビを経てピン芸人になるまで
Q. どんな幼少期を過ごされましたか?
通知表には、いつも「落ち着きがない」と書かれていました(笑)。とにかく目立ちたがりな子どもだったんです。冬でも平気で、半袖・半ズボンで登校していましたね。
Q. お笑いを始めたきっかけは?
「めちゃ×2イケてるッ!」で岡村さんがライブ乱入するのを見て「かっけー!」
そのまま2009年にワタナベエンターテインメントに所属して、

「エッフェル塔」の髪モノマネを披露するノボせもんなべさん
パワースポット好きな一面も!?
Q. パワースポット好きなんですね!印象的な場所は?
宮崎の南郷旅館です。座敷童が出ると言われている旅館で、
Q. 最後に、ナベさんの夢を教えてください。
世界中を回って、いろんな国の街並みや文化、
世界へ羽ばたく「髪モノマネ芸人」ノボせもんなべさんの今後に注目!

SNSにあげた一個の動画から世界に大きく羽ばたくことになったなべさん。SNSは世界と繋がるツールであると実感したと同時に、何事も前向きにチャレンジすることの大切さを改めて学びました。
なべさんがこれからますます遠い存在になっていくのは寂しい気もしますが、今後の夢に向かって更なるチャレンジをし続けるなべさんを引き続き応援したいと思います!次回もお楽しみに♪