
こんにちは!ドーナツは朝食派、N.YからKEIKOです。
このコラムでは福岡とニューヨークの2拠点生活を送る筆者が、N.Yの暮らしを通して見えてきた「食」「美容」「トレンド」をリアルタイムでお届けします。涙も笑いもこみあげる、筆者の ”てんてこ舞い日記” にお付き合いいただけましたら幸いです!
今回は、ニューヨークで拡大する新しいヨガのスタイルをご紹介しますね。
子犬と一緒に受講できるヨガクラス「パピー・ヨガ」がブーム
N.Yの街角では溢れんばかりの愛情を注がれた犬たちが、主人と共にカフェでお茶をしたり ブランドショップに入っている光景をたくさん目にします。
街全体にドックフレンドリーな空気が溢れていて
そんな街を歩くだけでも 動物好きの筆者は日々 微笑ましい幸せな 風景に恵まれています。

…と言いつつ やはり、欲は湧いてくるもの。。
あの子たちと触れ合いたい!という抑えきれない愛しさから、N.Yでも人気のpuppy(子犬) yogaに参加することにしました。
第1稿目の今回はそのレポートをお届けします!
…ブルックリンのロフトスペースに入ると、ヨガマットの上にちょこんと座る子犬たちが出迎えてくれました。ここは、ニューヨークで人気急上昇中の「パピー・ヨガ(Puppy Yoga)」クラスのひとつ。今、アクティブな都市生活を送る人たちが癒しを求めてこのユニークなヨガ体験に殺到しています。
puppyとは日本語に訳すと「子犬」
つまり子犬と一緒に受講できるヨガクラスです。
puppy yogaでは比較的簡単なレベルのヨガを行いながら そのまわりを元気に歩き回る子犬たちと自由に触れ合うことができます。
なかには顔を舐めたりお腹の上に乗ってくるような性格の子犬も居て、参加者たちはそのたびに強烈な癒しと歓びに包まれ とろけるような笑顔がスタジオ中に溢れていました。

価格と拡大する市場
パピー・ヨガの参加費用は、1セッションおよそ35〜50ドル(約5,500〜7,800円)。決して安くはありませんが、予約サイトは週末を中心にすぐに満席になります。主催するスタジオや団体も急増しており、マンハッタン、ブルックリン、クイーンズなどで毎週30件以上のクラスが開催されるまでに成長しています。
パンデミック以降、メンタルヘルスやセルフケアへの関心が高まったことも、このブームを後押ししました。業界関係者によれば、パピー・ヨガ市場は2022年から年20%以上のペースで拡大しており、今では「キトン(子猫)ヨガ」や「バニーヨガ」など、バリエーションも登場しています。
人気の理由とその効果
人気の理由は、なんといってもその「癒し効果」。子犬と触れ合うことでオキシトシンの分泌が促進され、ストレス軽減や幸福感アップが科学的にも証明されています。
加えて、SNS映えする体験であることも魅力のひとつ。「#puppyyoga」タグ付きの投稿はInstagramだけで70万件以上あり、リールやTikTok動画の拡散力が新たな集客につながっています。
動物愛護の視点からの対策
パピー・ヨガで活躍する犬たちは、生後数ヶ月の非常にデリケートな時期にあります。過度なストレスや騒音環境は、健康や社会性に悪影響を及ぼす恐れがあります。
このため、信頼できるスタジオではパピー・ヨガを動物福祉と結びつける以下のような取り組みを行っており、業界全体の健全化に寄与していると評価されています。
- シェルターと提携し、譲渡待ちの子犬を採用(クラス後に里親申請も可能)
- 1回のクラスで犬の登場時間を30分以内に制限
- 獣医師が定期チェックし、体調に問題があれば不参加
- 犬専用の「クールダウンルーム」やケージも用意
反対運動と社会的議論
一方で、こうした取り組みがすべての団体に浸透しているわけではありません。特に商業目的でブリーダーから犬を調達するケースや、動物の福祉を無視したイベントが報告されることもあります。
動物愛護団体はこうしたヨガクラスを「動物を使ったエンタメの延長」と批判。昨年には、あるスタジオ前で「パピー・ヨガ反対」を訴える抗議デモも行われました。
ニューヨークという多様性と最先端が共存する街
パピー・ヨガは、癒しとフィットネスを融合させた新しい都市型体験として、今後さらに拡大が見込まれます。しかし同時に、動物福祉を最優先に据えた運営と透明性が問われる局面に来ているのも事実です。
【動物と人が共に暮らしながらベネフィットを共有できる社会構造】
ニューヨークという多様性と最先端が共存する街だからこそ、こうした議論も前向きな変化を生む原動力になることを願ってやみません。
たくさんの動物たちの幸せの側に
人の笑顔が共に寄り添える未来でありますように!
See you next time!!