MIEL読者の皆さまこんにちは!
NYからkeikoです。
今回は、2月1日から3日間の日程で開催された、北米最大級のデザイン・ギフト展示会「ShoppeObject」の熱気あふれる様子をお届けします!

撮影にも使われる、高い天井と大きな窓が特徴的なモダンな会場
冬のNYに集う世界のデザインと、躍進する日本企業

びっしりと川を覆った氷
今年のニューヨークは、ひときわ厳しい寒さが続いている。街を覆い尽くすような大雪と寒気でハドソン川は真っ白に凍り付いた。
そんななかでもマンハッタンの西端、チェルシー地区にある歴史的な「スターレット・リーハイ・ビルディング(Starrett-Lehigh Building)」は、世界中から集まったバイヤーやクリエイターたちの熱気で満ち溢れていた。
「Shoppe Object」は、インテリア、ホームウェア、ギフト、アクセサリーなど、洗練されたデザインとクラフトマンシップを重視するブランドが厳選される、非常に感度の高い展示会だ。
今回特に注目すべきは、全出展企業(約800社以上)のうち、日本企業の存在感である。JETROが主導する「Showcase Japan」や「Japan Selects」といったパビリオンを含め、100社を超える日本ブランドが参加しており、その割合は全体の1割以上に達する。これは、北米市場における「メイド・イン・ジャパン」のデザインへの関心の高さを物語るものだ。
遊び心と機能性が交差する展示会場の風景

ニューレトロな遊び心が満載のハイタイドの雑貨
会場を歩くと、まず目に飛び込んできたのが、福岡発の文具メーカー「HIGHTIDE(ハイタイド)」の米国拠点、HIGHTIDE STORE USAのブースだ。どこか懐かしさを感じさせるレトロなデザインと、現代的な機能性が融合したステーショナリーは、現地のバイヤーからも「クールで実用的」と高い評価を得ていた。特に、カラフルな収納ボックスや手帳類は、デジタル化が進むNYのクリエイティブ層にこそ響く、アナログの温かみを感じさせた。

遊び心満載のペーパーワークが充実するTODAY IS ART DAY

展示方法にもセンスが光る
また、カナダ発で世界的に人気のTODAY IS ART DAYのブースも活気に満ちていた。ゴッホやフェルメールといった巨匠たちをモチーフにしたフィギュアや、アートを身近に感じさせるユニークなギフトアイテムは、展示会の「遊び心」を象徴する存在。

動物がモチーフの壁掛けフラワーポット
アートが生活に根付いているNYにおいて、こうしたユーモアあふれるプロダクトは、常に人々の足を止めさせていた。
日本人クリエーターによる注目のブランド
数ある出展ブランドの中でも、今回は日本人クリエーターによるブランドを3つピックアップして紹介します。
1. NISHIGUCHI KUTSUSHITA(西口靴下)
「はくひとおもい」をコンセプトに、1950年から続く奈良の老舗靴下メーカー。

自社の靴下を縫い付けたスウェットが素敵な西口社長
上質な天然素材と確かな技術で編み上げられた靴下は、その履き心地の良さと絶妙なカラーバリエーションで、NYのセレクトショップ関係者からも熱い視線を浴びていた。
2. KINTO USA

究極の機能性と洗練されたデザインはNYの飲食業界でも広く受け入れられている
日本が誇るライフスタイルブランド、KINTO。ミニマルで洗練されたタンブラーやテーブルウェアは、もはやNYのカフェやオフィスでの定番となりつつある。今回の展示でも、機能美を極めた新作が多くの注目を集めていた。
3. SGW Lab

ロンドンでろくろをまわし、作陶されている作品の数々
ロンドンを拠点に活動するセラミックアーティスト、ユウ・フジワラ氏によるスタジオ。伝統的な技法と現代的な造形美が融合した陶磁器は、一点一点がアートピースのような存在感を放っており、感度の高いバイヤーたちが熱心に作品を手に取っていた。
世界が注目する「日本の美意識」の現在地
世界中からトップクラスのバイヤーが集まる「Shoppe Object」。その中心で感じたのは、日本のブランドが単なる「伝統工芸」としてではなく、現代のライフスタイルに寄り添う「優れたデザイン」として完全に受け入れられているという確かな手応えだった。緻密なものづくり、素材へのこだわり、そして使い手への思いやり。日本企業が持つこれらの資質は、サステナビリティや本質的な価値が求められる今の世界市場において、かつてないほどの輝きを放っている。
NYの冬の寒さを忘れさせるような、日本のクリエイティビティの熱量を肌で感じた3日間だった。
See you next time!!

