こんにちは♪フードコーディネーターのMIKAです。秋も深まり、温かい煮込み料理が恋しくなる季節になりましたね。今回は、味付けは塩だけなのに、驚くほど奥深い味わいに仕上がる、フランスの家庭料理「豚肉のブレゼ」をご紹介します。
ブレゼとは、肉や野菜を少量の水分とともに蓋をして、じっくり蒸し煮にするフランスの調理法のこと。
今回のレシピで使う調味料は、なんと塩だけ!
「本当に塩だけでおいしくなるの?」と思われるかもしれませんが、これが驚くほどおいしいんです♪
おいしさの秘密は、豚肉と野菜から引き出されるうま味。
豚肉の表面を香ばしく焼き、玉ねぎをじっくり炒めてから煮込むことで、素材の持つおいしさが重なり合い、シンプルな味付けとは思えない奥深い味わいに仕上がります。
じっくり煮込んだ豚肉は、箸で切れるほどほろほろに。
そして、ぜひ味わっていただきたいのが、一緒に煮込む人参です。
豚肉のうま味をたっぷり吸い込み、驚くほど甘く、やわらかく仕上がります。
時間はかかりますが、難しい工程はありません。お鍋に蓋をして、あとはじっくり煮込むだけ。
週末のごちそうや、おもてなし料理にもぴったりの一品です。
玉ねぎのチカラ
今回のレシピでは、玉ねぎをたっぷり2玉使用します。実は、おいしさだけでなく、からだにうれしい栄養成分も含まれています。
そのひとつが「食物繊維」です。
玉ねぎには、水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」の両方が含まれています。
水溶性食物繊維は、糖の吸収を穏やかにしたり、腸内細菌のエサになったりする働きがあります。一方、不溶性食物繊維は、便のかさを増やし、腸のぜん動運動を促すことで、お通じをサポートしてくれます。
そして、玉ねぎの魅力は、じっくり加熱することで甘みやコクが引き出されること。
今回のブレゼでも、玉ねぎをしっかり炒めることで、砂糖を加えなくても自然な甘みが生まれ、豚肉のおいしさを引き立ててくれます。
食物繊維は加熱しても大部分が残るため、煮込み料理でも摂取できるのがうれしいポイント。
ぜひ、豚肉だけでなく、うま味がたっぷり染み込んだ玉ねぎも一緒に味わってくださいね♪
【玉ねぎ(生・100g)に含まれる食物繊維】
・食物繊維総量 … 1.6g
・水溶性食物繊維 … 0.6g
・不溶性食物繊維 … 1.0g
※『日本食品標準成分表2020年版(七訂)』より引用
豚肉のブレゼの作り方
▶︎材料(4人分)
豚バラブロック・・・500〜800g
塩・・・5〜8g(豚肉の1%)
玉ねぎ・・・2個
にんにく・・・2片
人参・・・2本
白ワイン・・・100ml
水・・・適量
ブラックペッパー・・・適量
作り方
①豚肉に塩をもみ込み、30分置いて馴染ませる。
②玉ねぎは薄切りにし、にんにくは潰す。
人参は皮をむいて長さを半分に切ってから縦半分に切る。(1本を4等分にする。)
③フライパンに①を入れ、強火で転がしながら全面に焼き色をつける。
④豚肉を取り出して油を捨て、玉ねぎとにんにくを入れて薄く色づくまで、弱中火で炒める。
ここでじっくりと炒めることで味に深みが出ます。慌てずにゆっくり炒めましょう。
水分が多いので、最初は弱中火で炒め、しんなりしたら火を弱めながら炒めます。
⑤白ワインを加えて中火にかけ、煮立ったら豚肉を戻し入れ、人参を並べて水を豚肉の半分の高さまで加る。
⑥再び煮立ったら、表面が僅かに動く程度の火加減に調整し、蓋をして2時間煮込む。
⑦仕上げにブラックペッパーをお好みでかける。
塩は素材のおいしさを引き立てる名脇役
塩には、素材の味を引き立て、甘みやうま味を感じやすくする働きがありますので、
調味料をたくさん使わなくても、ひとつひとつの工程を丁寧に重ねることで、料理は驚くほどおいしくなります。
じっくり煮込むことで、豚肉はほろほろに、野菜は甘くやわらかくなりますよ。
残った煮汁にも豚肉と野菜のうま味がたっぷり。
少し時間に余裕のある休日に、素材のおいしさをじっくり引き出す煮込み料理を楽しんでくださいね♪
